小さな農園 イトナミ

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BLOG

2021/06/08 12:37

極上野菜を育てよう!<植え付け編>


今季は日中はとても暑いのに夜はとても冷え込む日があったりと寒暖差が非常に大きく、植え付けた苗が消失してしまいました〜なんて声がチラホラ聞こえました。。。僕が住む田沢湖刺巻は秋田の中でもピカイチ寒暖差が大きいですが、その寒さにも暑さにもじっと耐えて最近ようやく動きが出てきたので一安心。

そこでしっかりとしたマルチングと植え付け・寒さ暑さ対策のポイントについてまとめました。

その1 畝立てとマルチングの目的

畝立てとマルチングは「保温」「保湿」「抑草」「排水」の4つが主な目的だと思います。
ですが、きれいに畝立てとマルチングが出来ていないと折角手間をかけた効果が半減。。。むしろ逆効果なんてこともあるんじゃないかな?
せっかく畝をたててマルチまでするなら綺麗に張ってその効果をちゃんと発揮できれば暑さにも寒さにも対応していけると思います。

その2 畝立て・マルチングのポイント

①雨が降っても排水するように中央ラインをやや小高くする(排水効果)
②凸凹の無いように綺麗に作る(排水効果・保温効果)
③マルチの裾はしっかりと土で抑えてぴんと張る(飛散防止・排水効果)
④植え穴はきちんと土で塞ぐ(暑さ対策)

というところかな?ちゃんと綺麗に畝立てをしてマルチがピンと張れていれば畝と土が密着して太陽熱がきちんと畝を温めてくれますが、畝に凹凸があったりしてマルチがバタバタと浮いていると風で剥がされたり水溜りができたりとあまり意味を成しません。。。水溜りは雨水が跳ねて植物に飛散すると病気の原因にもなります。

あと、植え付け後のマルチ穴は土で塞ぎましょう!たったこれだけで畝の保温効果がちゃんと発揮できて、寒い夜の間も畝が湯たんぽがわりになって寒さをしのいでくれます。そして、それ以上に危険なのが日中の暑さです。この穴を塞がないと太陽の熱で温められた熱風が株元から吹き上げられて焼け死んでしまいます!ここから吹き上げる熱風は60℃以上になることもあるので、まだ背が低い苗が直撃を受けるとシンナリふにゃふにゃになってしまい、さらに夜の寒さでトドメを刺されると消滅してしまいます。


その3 植え付けのポイント

僕の場合、数が数なので労力的なところから考えて基本的に植え付けの時も植え付けの後も水はあげません。美しい畝立てとマルチングが出来ていればちゃんと保湿していてるので、上穴を開けた時に土が湿っていれば純分な水分はあると考えています。だけど、マルチング後に日照りが続いたり乾きやすい圃場だったりする時には植え付け時のみ水をあげます。家庭菜園の場合もやはり水をちゃんとあげた方がベストだと思います!問題は植え付けより先に水をあげるか後にやるかです。。。


①植え穴に水やり○
植え穴にたっぷりとみずをあげると根っこが伸びたいあたりに水が浸透します。そしてポットと作土がきちんと密着してくれるので植え付け後の反応が早く、確実に根を広げてくれます。根っこさえきちんと張れれば多少の暑さや寒さも苦することはありません。

②植え付け後に水やり×

植え付け後に水をあげても、乾いた土は水を弾きマルチの表土の間を流れて根域まで水は届きません。。。なので本当に植え付け時に水が必要な時はあまり効果はないので、どうせ水をあげるなら①の方が確実に成果をあげると思います。特にマルチ内の土が乾いている時は要注意です。水あげてるのにおかしいな〜?なんでだろうな〜なんて事があったら参考にしてみてください。




その4 必ず支柱・仮支柱を立てる

植え付け後は、必ず支柱もしくは仮支柱を立ててグラグラしないようにしましょう。頭がぐらぐらしていると幹を支えようと必死になって、根っこ成長のスイッチが入るまで凄く苦労します。せっかくここまで来たのならすぐさま支柱をたてて結んであげるだけで、3〜4日は成長スピードが違います。その3〜4日の間に根っこを伸ばせずに寒さ・暑さに襲われてしまうとかなりの大ダメージをうけてしまいかねません。それでも心配だ!って場合は肥料袋で風除けしたり、不織布トンネル等をしてあげると万全だと思います。僕は数的に不可能なのでそこまではしませんが、それでも消失することはなく逞しく育っています☆

同じ仕事をするなら要点を押さえて、その効果を存分に発揮できればその後の管理も楽が出来ると思います〜。いろんな情報を交換し合いながら頑張って、採れたての極上野菜をたくさん収穫しましょう〜!